みなさんこんにちは、今回はどのようにしたら免許取得後にパイロットとして仕事につけるかを「消防防災ヘリコプター」に絞って解説していきたいと思います
消防のヘリコプターの仕事は大きく分けて、救助・消火・救急搬送・火災の情報収集などいわゆる消防士が行う活動の中でヘリコプターに行くことのできないところに行き人命救助活動を行っています
本記事の目的
よく印象を聞くと「格好いい、一番憧れる」「免許を取ったら消防のパイロットになりたい」とういう声が多数届く中、具体的にどのようにしたら消防のパイロットになれるかを知らない人がほとんどだと思います。また、免許を取得するスクールでは入会させたい為、いかにも免許取得後はすぐに消防ヘリコプターパイロットなれるようなことを言います。決してそんなことはありません。免許取得後に描いていた将来と違ったとならないようにも詳しくみていきましょう。
今回は関東の消防本部がどのような採用形態をとっているかを解説していきたいと思います。
東京
東京消防庁
保有機体数8機
1 AW139
2 AS365N3✖️3機
3 AW189
4 EC225✖️3機
募集要項:操縦士(自社養成)
東京消防庁は完全に東京消防庁職員の中で構成されている為、内部選考が実施され一年に数名選抜され操縦士の養成学校へ派遣されるという形になります。その為、いくら免許を持っていてもまずは数年消防士として経験を積んでから内部選考を受けてからでないと操縦士にはなれません。もちろん免許持ちは多少考慮してもらえるみたいですが、規模が大きい為、免許持ちはたくさんいてかなりの高い倍率みたいです
神奈川県
川崎市消防局
操縦士(別採用)
1 BK117
2 AS365N3
募集要項:次の要件を全て満たす人
1 回転翼航空機の事業用操縦士技能証明(陸上単発タービン機又は陸上多発タービン機)を有している人
2 航空無線通信士の資格を有する人
3 総飛行時間500時間(回転翼航空機に限る)以上の経験を有している人
4 有効な第1種航空身体検査証明書を有している人
5 視力(矯正視力)が両眼で0.7以上かつ一眼でそれぞれ0.3以上の人
6 赤色、青色及び黄色の色彩が認識できる人
◎ つまり東京と違いパイロットして有資格者を募集していますが、上記のように経験者のみの採用になります
横浜市消防局
操縦士(別採用)
1 AW139✖️3機
最新の募集要項:次の日本の国籍を有し、次のすべてを満たす人
1 令和4年4月1日現在で満 44 歳未満
2 事業用操縦士(回転翼航空機)の資格を有する者
3 航空無線通信士の資格を有する者
4 飛行時間を500 時間以上有する者
5 第一種航空身体検査証明書を有する者
◎ 川崎市と同様経験者のみの採用になります
千葉県
千葉市消防局
操縦士(別採用)
AS365N3✖️2機
最新の募集要項:次の要件を全て満たす人
操縦士A
・事業用操縦士の資格を有する人
・機長としての飛行時間が1000時間以上(回転翼航空機の飛行時間が500時間以上)の人
・AS365型の限定資格を有する人
操縦士B
・事業用操縦士(回転翼航空機陸上単発タービン機以上)の資格を有する人
・機長としての飛行時間が1000時間以上(回転翼航空機の飛行時間が500時間以上)の人
◎ 川崎市・横浜市同様経験者のみの採用になります
群馬県
操縦士(朝日航洋に委託)
AW139
栃木県
操縦士(本田航空に委託)
AW139
茨城県
操縦士(つくば航空に委託)
BK117
埼玉県
操縦士(本田航空に委託)
1 AW139✖️2機
2 AS365N3
まとめ
群馬・栃木・茨城・埼玉の4県については民間委託になり、採用形態や防災ヘリの操縦士の道のりは航空会社により異なるためURLを貼っておきますので積極的に問い合わせてみてください。
https://www.aeroasahi.co.jp/recruit/ 「朝日航洋」
https://www.honda-air.com/recruit.html 「本田航空」
いかがだったでしょうか、関東の消防本部では内部採用・経験者採用・外部委託となっております。もちろん関東外の消防本部・警察・海上保安庁では有資格者で未経験者の募集があるため、どうしても関東の消防でパイロットとして働きたかったら他で経験を積んで採用してもらうのも一つの手かもしれませんね
これから教習に行こうか悩んでる人、今通っているがどこに就職しようか悩んでる人は是非参考にしてみてください!